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合気道の組形稽古について 7 [合気道の事など 2 雑文]

 ここでも受けは仕手の二ヶ条或いは二教の締めに対して対抗的な動きをする事なく、寧ろ自ら同調していくようなつもりで仕手の締めを甘受します。繰り返しになりますが二ヶ条或いは二教の強さを磨くとか、相手の不測の動きに対応するとか云う稽古と云うのは、稽古の意味あいがここで行っている組形稽古とは質的に違うものでありますから、組形稽古の意味を喪失しないためにも「争わない」し「競りあわない」事が重要であります。
 しかし受けは仕手の締める方向にズレがあったり腕力や握力が必要以上であったりしたなら、それを仕手に伝達すると云う意味で仕手の力のズレた作用方向を上手に体現した受け止めをしなければなりません。これは対抗的な意識からそうしているのではなくて、仕手と無言に会話しているのであります。仕手が受けの受け止めに依って自分の二ヶ条或いは二教の締めが、合理であるのかそうではないのか感得出来るような受け止めであります。
 仕手の二ヶ条或いは二教の締めにより受けは体を沈降させられ、後ろ脚の膝を地に着く事となります。制せられて片膝を着いたとは云え、受けとしては未だ仕手の締めから脱して起立して間合いを回復し体勢を立て直すべく企画しています。それは当然直接的に固められた手首より、その力の流れの中で間接的に固められていて手首よりは自由度を失っていない筈の肘を伸長させる事に依って、二ヶ条或いは二教の締めを無効化する事であります。依って、受けは自分の背面後方に身を引いて仕手から離れるような動きを見せます。
 受けの、後ろに躄ろうと肘を伸ばして上体を仕手から遠ざけるように引こうとする動作の起こりを察知したら、仕手はその受けの動こうとしている方向を妨げずに、前脚の膝の迫り出しを利かせて寧ろその方向に先導するように同調し、二ヶ条或いは二教に取った手首の締めに緩みを生じさせる事なく前足から大きく継足に前進して、受けの体勢を前に述べた「正面打ち一ヶ条抑え(一)」或いは「正面打ち一教(表)」の第二挙動目の完了動作に持ちこみます。受けの企画通りにその肘が伸びて仕舞わないタイミングでの同調が、この局面での仕手の稽古課題であります。これがこの技の第四挙動目と云う事になります。
 補足的に云えば、二ヶ条或いは二教の締めが十分に効いていれば受けの肘の自由を許さずに、仕手の方が先導的に受けの肘の動きを制御した儘動作する事が出来るでありましょう。また前方に継足で大きく出る時に、自分の真正面(受けの真背面)ではなくやや開いた方向に前進する事に依って、受けの蹲った姿勢をより脆弱に誘導出来るでありましょう。
 この後は受けの手首側を持つ手が受けの手首を折り曲げてそれを手甲側から保持した形になるにしろ、「正面打ち一ヶ条抑え(一)」或いは「正面打ち一教(表)」の三挙動目及び第四挙動目と同じに、仕手が受けを俯せの状態に制します。「片手持ち二ヶ条抑え(一)」或いは「片手取り二教(裏)」と云う技では第五挙動目、第六挙動目となります。
 二ヶ条或いは二教の組形としての抑えは一ヶ条或いは一教の抑えとは違って、受けの腕を地に下ろして伸長させて肘を圧迫制圧するのではなく、俯せにした受けの肩を最大伸展内転内旋位に持っていって自分の両手を用いて体の前で密着固定し、その肩を限界伸展内転内旋位まで締めるものであります。この時仕手は受けの腕を抱こうとして背を丸くせず、胸を張るように姿勢を正して体全体を使って受けの肩を限界位に極めます。受けは仕手の力が肩に正確に伝わった段階で、それを仕手に伝えるために地をもう一方の手で打ちます。
(続)
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