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もうじやのたわむれ 252 [もうじやのたわむれ 9 創作]

 この疑問に対する解答は色々想像出来るのでありますが、決定打となる解答が在るのかどうか、確認と云う意味で質問してみる事にしましょうか。まあ、こちらに生まれて仕舞えば、娑婆の地名との関連なんぞは普通の生活に殆ど関係のない事でありましょうが。
 それから次の疑問は、ええと、・・・。拙生は頭皮のヒリヒリ感を厭って、もうボールペンで頭を掻くのは止めるのでありました。代わりにボールペンのキャップで、頭を軽く叩いてみるのでありました。これだけでも或る程度の脳の刺激には充分なのでありました。
 何らかの事情で霊に生まれ変わる事を拒否した場合、亡者は一体どうなるのかという事も疑問の一つでありました。それに付随して、亡者の識別のためのこの仮の姿の耐用時間は、はたしてどのくらいなのかというのも訊ねてみたい事であります。
 例えば準娑婆省に拉致された亡者は、霊への生まれ変わりを阻まれるのでありましょうから、そうなるとその亡者はその後どのような末路を辿るのでありましょうか。亡者の儘の姿で、準娑婆省で生きていくのでありましょうか。それとも亡者の儘では不都合があるので、霊とは違った、何か全く他のモノに変身して仕舞うのでありましょうか。
 それにそうなった場合、一般の霊と同じに今度はその次の世たる、素界、に行けるのでありましょうか。それとも素界への旅立ちを断たれて仕舞うのでありましょうか。
 素界に行けないとなると、見方を変えればこちらの世で、或る意味、不滅の生を手に入れる事になるのでありましょうか。それはそれで別に悪くはないようにも思われるのでありますが、それではこちらの世の摂理に反するでありましょうから、何やら大いに分の悪い罰則のようなものが屹度あるに違いないと想像出来るのであります。
 こんな事を敢えて訊くのは亡者としての道義に反するようで、閻魔大王官に不謹慎極まりないと怒られて仕舞うかもしれませんが、まあ、単なる好奇心からの戯れ言、と云った雰囲気でちょろっと訊いてみる事といたしましょうか。若しこの質問に閻魔大王官が顔色を変えたりしたら、愛想笑いながら早々に引っこめて仕舞えば良いのであります。
 それからこれはつまらない疑問ではありますが、宿泊施設のカフェテリア黄泉路は、夜は四更までバーラウンジとして営業していると云う事でありますが、どうせ一定時間になると亡者は部屋で眠たくなって仕舞うわけでありますから、結局利用出来ないのではないか、なんと云う疑問もありましたか。これは先の億劫ガスとか億劫電磁波のところで、事の序でに、と云った感じで質問する事といたしましょう。ま、こんなのは確かに、全然大した疑問ではありませんなあ。態々訊くのも気後れして仕舞いそうでありますし、別に訊かないで置いても、訊いて何らかの解答が得られたとしても、それで特段の高揚感も何も生まれないでありましょう。ま、ご愛嬌と云う事でさらっと訊いてみる事としましょうか。
 そう云えばコンシェルジュに、夜の夜長の徒然を慰めるために和室で芸者や幇間を挙げて、飲めや歌えのどんちゃん騒ぎ、なんと云う観光オプションも提案されたのでありましたが、これも宴会途中で亡者は眠たくなって、返って疎ましくなって仕舞うのではないでしょうか。こんなのも無意味な観光オプションと云う事になります。亡者に出来ない、或いはやらせないような観光オプションが態々設定されているのは、何やら欺瞞の匂いがするのでありますが、ま、これも敢えてしかつめ顔で大袈裟に問い質す事もありませんか。
(続)
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