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合気道と筋力Ⅲ [合気道の事など 1 雑文]

 インナーの筋肉はアウターのそれのように、使っていると云う感覚がないので鍛えにくい筋肉ではありますが、主に股関節を屈曲させるための筋肉と体幹を横に倒すための筋肉でありますから、自ずとそのトレーニング方法もその作用を強調するような動きを使って鍛えます。アウターの芯を鍛えると云う場合も、こと構えのような姿勢維持と云うことに限って鍛練するとすれば、力むような筋トレは避けるべきでしょう。強い負荷を使ってトレーニングするよりは自分の体重を使い、不安定なものの上に乗って或いは傾斜地で、アイソメトリックに、ただ構える、体の変更一の前に進んだ時の姿勢をとり続ける、臂力の養成一の前に出た時の姿勢をとり続けると云うような鍛錬になります。狙いは繰り返しになりますが強固な中心線の構築と体幹の揺れの補正、筋の力み(籠る力)の除去、安定感の獲得であります。抗重力筋、インナーマッスル共に全部をバランスよく鍛えることに留意する必要があろうかと思います。
 基本動作については、元々が本来の力の受け流し方や、自己の力の纏め方、纏めた力の集中的発動といった稽古の狙いとともに、特に下肢の筋力トレーニング的な要素もありますから、これはそのまま筋力トレーニングに見合うだけの数量をこなすと云うことになります。また筋トレを主眼に稽古をしたければ、臂力の養成一の前足と後足の重心配分を通常の七:三から八:二にしてより低く前足の膝をせり出すと云うことが有効であります。臂力の養成二は重心配分は元々八:二でありますから、これ以上足幅を広げると膝のせり出しが不十分になるため重心位置が前足の踵の上まで来ないで、前足の負荷が弱くなる可能性があります。よって八:二の重心配分を維持したまま、ゆっくり、時には姿勢が崩れない程度に早く不規則に繰り返すことになります。構えの鍛錬と同じく不安定なものの上か或いは傾斜地で各動作をゆっくり繰り返すことも有効でありましょう。特に臂力の養成二の場合、股関節左右の内旋外旋と屈曲伸展、膝関節左右の屈曲伸展の協調、同側の膝の向きと爪先の向きが同調して動いているかどうかに留意して行います。それによって臀部、大腿前面と後面、内側面と外側面、下腿の前側と後側の筋の連動性をトレーニング出来ます。鍛えられる筋肉は腸腰筋、小臀筋・中臀筋・大臀筋、深層外旋六筋、恥骨筋、各内転筋群、大腿直筋、大腿筋膜張筋とハムストリングス等であります。下方向に負荷をかけて、つまり体の前後に一定の重さのあるものを装着して行っても効果があるでしょう。
 構えの鍛錬では構えのための筋力トレーニングをしているのだと明確に意識して行いますし、基本動作の場合はこれもはっきりと基本動作と云う「動き」を鍛錬しているのだと意識します。ですから姿勢維持のための筋力トレーニングはアイソメトリックで、動きのためのトレーニングはアイソトニックで行うことが基本であります。
 個々の技に使用する筋に関してはこれもアイソトニックで鍛錬しますが、マシンを使う、ダンベル・バーベル・ゴムチューブ等を使う、鍛錬棒や木刀や鍛錬鉄扇を使う等様々です。それは個々の好みによって良いでしょう。しかし常に、この筋力トレーニングはどう云う技のどういう動きのためのパワーを上げるために行っているのかを意識しながら行わなければ、単にマシンの扱いが上手くなる、ダンベル・バーベルを上げるための技術が向上する、鍛錬棒や木刀、鍛錬鉄扇を振る動作が上手くなると云うだけに終わるでありましょう。
(続)
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