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地図が好き [時々の随想など 雑文]

 地図を見るのが好きになったのは中学生の頃で、家でも学校でも、社会科の副教材で貰った帝国書院の地図帳を開いて飽かず眺めていた記憶があります。地図のどこが好きかと問われれば、判然とした答えは自分でも云い当てられないと云うのが本当のところでありましょう。等高線の粗密の表記がデザイン的に好きであるとか、山影のリアリティーに惹かれるとか、行政図の色分けのカラフルさに心躍るとか、なんとなくそれらしい理由は考えられるものの、そう云った理由のどれもが当たっているようでもあるし、それだけでは決っしてないし。
 地図中の地名とか山名とかなんでも、とにかく載っているものを誰かが云って、そこに居る連中がこぞって開いた己が地図帖でその文字を探し、一番早く探し当てた者が勝ち、という遊びは学校時代にやった覚えがある方も居られるでありましょう。拙生はこの遊びが得意であり、かなりの確立で最初に探し当てる名人でありました。
 出題側にまわったら世界地図なら国名、首都名、著名な都市名など大きな太い文字で表記されているものは決して出しません。等高線や山影の濃いところ、道路や河川のうねりに隠れて見つけにくい文字、川名、都市名、山名、盆地名、その他文字が混み入って判読しづらい辺りに潜むひときわ小さな文字を選んで出題せんかなと、意気ごむのであります。今思うとなかなか目の疲れる遊びではありました。
 微に入り細に入り地図を眺めまわし、世界地図ならニジェールのツッモと云うような小さな市名、日本地図なら秋田県にある及位(のぞき)とか読み方の独特な字名、都市図なら町外れを流れる川に架かる橋名など、中学校時代は結構マニアックな物知りとして知る人ぞ知る的な存在であったのであります。今ではほとんど忘却してしまいましたが。
 にも関わらず、中学校時代の社会科地理の成績はまったくもって芳しいものではありませんでした。と云うのも、あまりにも微に入り細に入り地図上の文字を追いかけていたものだから、例えばアメリカ合衆国の首都がワシントンであると云うような明白なことに、迂闊にも無頓着であったのでした。過ぎたるは及ばざるが如しであります。
(了)
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